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実験結果のまとめ:粘度が低くて初速と連射速度が早く、しかも定着性の良いグリス?
 今回の実験で使ったグリスの特徴と性能変化を表にしました(下表参照・黄色は項目ごとのトップ数値)。
 まずは粘度。粘度が高いと動きを阻害し、連射速度を下げると同時に空気の圧縮速度も遅らせるため、結果的に初速も下がります。またピストンを動かす抵抗も大きく、バッテリー消費も早くなります。
 次に定着性。定着性が悪いとグリスが剥がれて減り、気密の確保が十分に出来ません。このため初速はすぐに下がり、最大初速と最小初速の差も大きくなって弾道(HOP)も安定しません。
 以上のことを踏まえると、粘度が低くて定着性の高いグリスが理想的だと分かります。ではどのグリスがその条件に当てはまるかと言うと、どのグリスも条件に当てはまりませんでした。粘度の低いグリスは定着性が悪くて初速がすぐに下がり、定着性の良いグリスは粘度が高くて初速も連射速度もそれほど高くなりませんでした。つまり粘度が低くて定着性の高い理想のグリスは、残念ながら存在しないということです。
グリス名 粘度 定着性 初期初速 500発後 下落幅 平均初速差 連射速度 300発後 電力消費 グラム単価
AZシリコングリス 69.8m/s 69.0m/s 0.8m/s 1.3m/s 13.7発/秒 13.8発/秒 約20円
マルイシリコングリス 69.5m/s 68.9m/s 0.6m/s 1.1m/s 13.6発/秒 13.9発/秒 約50円
タミヤセラミックグリス 70.5m/s 67.1m/s 3.4m/s 1.4m/s 13.4発/秒 15.6発/秒 約38円
タミヤチタングリス 70.7m/s 66.0m/s 4.7m/s 1.9m/s 13発/秒 14発/秒 約60円
KUREシリコングリースメイト 68.7m/s 66.7m/s 2.0m/s 1.7m/s 13.5発/秒 13.8発/秒 約20円
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