実験結果のまとめ:性能と耐久性を天秤にかけて選ぶ(緩衝材名をクリックすると音が聞けます)
今回はピストン打撃音を小さくする実験でしたが、成果はたったの1dB。ただし緩衝材を交換すると、数値以上に小さく(低く)なったように聞こえます。これは音量(音の大小)の変化以上に音程(音の高低)の変化で、人の耳に小さく聞こえるのでしょう。数値の変化は1dBでも、緩衝材を変える価値は十分にあると思います。
とはいえ、緩衝材を選ぶには注意が必要です。ジェル素材は消音効果が高いですが、非常に脆く耐久性がありません。逆にゴム素材は効果こそ低いですが、耐久性があり長く使うことが出来ます。スポンジ素材は効果はあるものの、気泡が潰れやすく薄くなると効果も低くなります。つまり効果と耐久性は反比例します。
頻繁に分解整備を行うなら、効果の高い(衝撃吸収力も高い)ジェル素材が最適でしょう。ソルボセインなら1万発は崩れずに使えます。ですが長く整備しないなら、ノーマルのままの方が無難かもしれません。 |