実験結果のまとめ:ピストンヘッドにまで緩衝材を貼り付ける必要性はなし
表の縦枠にピストンヘッドの緩衝材、横枠にシリンダーヘッドの緩衝材を配し、それぞれの組み合わせでの平均音を挿入しています。単位はdB、数値の小さいほど音も小さくなります。「反発」の項目には、それぞれの緩衝材の衝撃吸収力を表しています。数値が小さいほど衝撃吸収力は大きくなります。
それでは結果ですが、前回の最低数値73dBに比べ今回は72.4dBと、わずか0.6dBではありますが音は小さくなりました。フルノーマルの状態と比べると、1.5dBもの消音化です。ただし前回実験のノーマルピストンの時と違い、今回は耳で聞いても音の違いはまったく分かりませんでした(わずか0.6dBの差ですから)。
そもそも緩衝材を貼り付けるためには、薄型のピストンヘッドを自作しなければならず、また純正ヘッドに比べ耐久性にも劣るため、正直そこまでする価値があるとは思えません。今回の実験結果を振り返ると、ピストンはノーマルのままの方が良いように思えます。 |