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1.MP7のHOPダイヤルが緩む原因
 ウェズさんからMP7のHOPダイヤルが緩むとの問い合わせを受け、HOP部分を分解して原因を調べてみました。その結果、MP7のHOPダイヤルには構造的欠陥があることがわかりました。
 上の写真は、左側がMP7、右側がM93RのHOPダイヤルです。ここで注目していただきたいのは、HOPダイヤル中央部に見える固定用の芯です(ネジ穴の周り部分)。右側のM93Rでは、固定用の芯の方がHOPダイヤルよりも少しへこんでいますが、MP7では固定用の芯の方がHOPダイヤルよりも高くなっています。
 実はこの芯の部分が高いと、HOPダイヤルは固定されず緩んでしまうのです。
2.ネジがHOPダイヤルに届かない
 ではどうして芯の部分が高いと、HOPダイヤルは緩んでしまうのか? その理由は上図をご覧いただけば一目瞭然だと思います。
 通常ならば、ネジが上からダイヤル部分を押さえて緩まないようにしているのですが、芯の部分が高いとネジは浮いてしまい、HOPダイヤルを押さえることが出来ないのです。いくらネジを締めても隙間があるため、HOPダイヤルは固定されないまま緩んでしまうというわけです。
 ではどうすれば隙間をなくし、HOPダイヤルを固定できるようになるのか? 答えは非常に簡単です。固定用の芯が高いなら、削ってしまえばいいのです。
3.ヤスリで削ってしまう
 HOPダイヤルは引っ張れば簡単に外れます。そうするとHOPダイヤルを固定するための芯が剥き出しになります。これを精密平型ヤスリで削り、HOPダイヤルを被せたときに少しへこむくらいに高さを調整しましょう。そうすればネジがHOPダイヤルに届くようになり、HOPダイヤルは緩まなくなります。
 当方で確認した結果、M93RとG18Cでは固定用の芯を削らなくてもHOPは緩みません。どうやらMP7だけが抱える欠陥のようです。
 ウェズさんのように初速アップの改造をしていなくても、分解と組立てを繰り返していればいずれHOPダイヤル部分は緩むようになります。その際には固定用の芯を確認してみてください。
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