シリンダー・インナーバレル容量とスプリング強さの関係
投稿日 | : 2013/09/10 14:36 |
投稿者 | : fuzz |
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南木さん
はじめましてfuzzと申します。
実験結果など、大変興味深く読ませて頂きました。
特にシリンダ容量とインナーバレルの関係などとても参考になります。
そこで一点質問させてください。
実験データの中で、ピストンの質量が重くなれば初速が理論上上がるはずだが、ピストンスピードが落ちる為、実際に初速が上がらないということでしたが、強いスプリングを使用すると、ピストンスピードが上がる為、初速が上がるということでしょうか?
つまり、シリンダーから射出される空気の量とスピード掛け算とインナーバレルの容積が釣り合っている状態が一番初速の速い状態になるということであってますでしょうか?
説明がわかりづらく申し訳ありません。
宜しくお願い致します。
Re: シリンダー・インナーバレル容量とスプリング強さの関係
投稿日 | : 2013/09/10 23:26 |
投稿者 | : 南木 |
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fuzzさん、はじめまして。当サイトの管理人・南木です。
fuzzさんが書いておられるように、シリンダー容量とピストンスピード、そしてバレル容量が釣り合っている状態で、初速は最高になります。
ただし、加速シリンダーとフルシリンダーでは当然シリンダー容量が異なりますし、また内径の異なるカスタムシリンダーでも容量は異なってきます。
バレルも内径の違いで容量が変わってきますし、使うBB弾のサイズによっても最適容量に違いが出ます。
スプリングもカスタムスプリングだと強さが異なりますし、ピストンの重量によってもスプリング強さの伝わり方が変わってきます。またフルシリンダーと加速シリンダーでも、スプリング強さの伝わり方は異なります。
さらに細かな点を言えば、グリスの種類や量・塗り方でも気密性や潤滑性が異なるので、銃の性能は変わってきます。
このようにさまざまなパーツの条件次第で、初速が最高になるためのセッティングは変わるので、実際に自分の銃の性能を引き出すためには、トライ&エラーを繰り返しながらセッティングを煮詰めていくしかありません。
電拳の各種実験は、このセッティングを煮詰めていくうえでの方向性を指し示すための物で、必ずしも実験通りのカスタムをすれば最高の性能を引き出せるという訳ではありません。
その点fuzzさんのように「どうすれば初速を最高に出来るのか?」ということを考えながらカスタムを行なっていけば、電拳の実験通りにパーツを取り付けていくだけよりも、さらに銃の性能を引き出せるようになると思います。
かなり大雑把な回答で申し訳ありませんが、fuzzさんの質問に対する答えとなっていれば幸いです。もし期待されていた回答でなかったり、回答の中でわからない点があれば、再度ご質問いただければと思います。
南木
Re: シリンダー・インナーバレル容量とスプリング強さの関係
投稿日 | : 2013/09/11 12:42 |
投稿者 | : fuzz |
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南木さん
コメント有難うございます。
はじめは自分の銃を強化したいだけだったのですが、むしろこのメカニズムそのものが楽しくなってきてしまいました。事前にこういうメカニズムなんじゃないかと仮説を立て実際にその通りの結果が出てくると本当に面白いですよね。さらに、その銃を実戦で使用し、キルを取れた時なんかは最高潮ですね。
話がそれてしまいましたが、これで大筋のカスタムを考える際の方向性は見えてきました。細かく色々なパーツを購入したり、データを細かく取って行くお金と時間がないですので、大枠のメカニズムが理解出来ると時間も費用も削減できますので本当に助かっています。有難うございます。
さて、もう一つ質問させてください。
最適バレル長はシリンダー容量とピストンスピードによって決まるならば、強化スプリングを入れると、最適バレル長はさらに長くなると考えておりますが如何でしょう?
(例:MP7で、フルシリンダー使用、その他パーツはピストン以外ノーマルとした場合に現状の最適バレル長220m(01バレル)がさらに長くなるかどうか)
私はこれは最適バレル長がさらに長くなるのではないかと考えており、バレルを切らずに済むかなと思うのです。
是非南木さんのご意見をお聞かせ下さい。
因みに、グリス等の影響は無視して考えようとおもいます。(変動要素を少なくする為)
宜しくお願いします。
fuzz
Re: シリンダー・インナーバレル容量とスプリング強さの関係
投稿日 | : 2013/09/11 22:01 |
投稿者 | : 南木 |
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fuzzさん、こんにちは。南木です。
そうなんです、電動ガンの楽しみは撃つことだけではなく、そのメカニズムを理解するのも楽しいんですよね! 特に制限の多い電動ハンドガン・コンパクトマシンガンは、限られた制限の中でいかに性能を上げるか、それを考え工夫するのがとても楽しいです!(笑)
それではご質問の件についてですが、スプリングを強化すれば最適バレル長は伸びるいう点については、わたしもfuzzさんと同意見です。ただしそれが何センチになるのか、もしくは数ミリ程度で終わってしまうのかについては、残念ながらわからないというのが正直な感想です。
あとMP7で242mmの01バレルを使うのであれば、気密周りを工夫すればバレルを切る必要はないと思います。MP7より気密性が高いと思われるVz.61では、242mmの01バレルで85.4m/sという高い初速を出していますので。
ですのでスプリングの強化と同時に、気密性を上げる工夫についても考えてみられることをお勧めします。
なお電拳の実験では、みなさんがライラのパワースプリングに入れ替えるであろうことを想定して、ノーマルスプリングに4mmのゴムスペーサーをかませている点にご注意ください。「改造ポイント:スプリング底上げ」となっているのがそうです。
南木