プロライトのバッテリー交換中に火花
投稿日 | : 2019/02/04(Mon) 11:11 |
投稿者 | : ほろふき |
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はじまして。いつも電拳工房さんのサイトを拝見させていただいております。
今回の質問はプロライトのバッテリー交換についてです。
電拳工房さんの東京マルイプロライトバッテリー交換の記事を見て自分もやってみようと、先日、プロライトのバッテリー交換を行ってみたのですが、一通り作業を終え、あとはプロライト本体にバッテリーを入れて完了という段階でバッテリーが火花を出して危うく発火しかけました。
プロライトはLEDでは無い、古い方のプロライトです。新しいバッテリーはAK用の8.4V1300mAhニッケル水素バッテリー(マルイ純正です)を分解してセルを取り出して利用しました。
火花が出た段階で作業を中断し、原因を調べようとしました。今回の作業は電拳工房さんの記事通りAKのうなぎバッテリーから2本1組のセルを3つ作ってバッテリーを組んでいたのですが、どうやらその2本1組のセルの間、つまり元々繋がっていた2つのセルの間のタブから発火していたようです。
もちろん、7つのセルが繋がったバッテリーから2本ずつセルを切り離してセルを取り出していたので、その2本1組のセルのセル間のタブの部分には今回の作業では何も手を付けていません。作業前にバッテリーの電圧チェックを行いましたがセル自体に異常がある様ではありませんでした。
もう一度その2本1組の2つのセルの間を少し引っ張って広げてみたところ、その2本1組のセルの隙間を広げた瞬間にその間のタブが赤くなるほどに発熱し火花を散らしました。今回の原因はこれのようです。
今回使用したAKの純正バッテリーのセルは板紙の筒に包まれるような形で7つ入っていましたので、そこから取り出した時点でセル同士を繋げるものは金属製の薄いタブしかなく、ビニールテープなどでセル同士が強く固定されていたわけではありません。
プロライト本体に作業を終えたバッテリーを試しに入れたり取ったりする時に2本1組のセル間が密着状態ではなくなったためにその瞬間に薄いタブが電流に耐えられず発熱し発火した、ということでいいのでしょうか。そのようなことは普通ありえるのでしょうか。
また、今回のように2本1組でセルを組む場合はその2本1組のセルのセル間が密着するようにテープなどで固定しておく方が良かったのでしょうか。
よろしくお願いします。
Re: プロライトのバッテリー交換中に火花
投稿日 | : 2019/02/04(Mon) 23:04 |
投稿者 | : 南木 |
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ほろふきさん、はじめまして。当サイトの管理人・南木と申します。
バッテリーセルから火花が出たとのこと、大事に至らず幸いでした。
それではなぜ火花が出たのか、どうしてタブから火花は出たのか、この点について説明したいと思います。
まずなぜ火花が出たのかについてですが、この原因は一つしかありません。それはショートです。バッテリーは+から−まで複数のセルが一つなぎになっていますが、この状態ではまったく電気は流れません。
+と−(つまりコネクター)の先にライトなり電動ガンなりをつないで、スイッチを入れることで初めて電気が流れるようになります。
電気が流れるというのは、+極から出た電気がライトや電動ガンを通って−極に戻り、さらにセルの中を通って再び+極から出て行く状態、つまりループ状態になっています。
ループ状態になってないバッテリーは、安定していて火花が出ることはありません。電気の流れが発生していないからです。逆に言えば、火花が出るということは電気がループ状に流れていることを表します。
このことから、バッテリーをライトに組み込むとき、どこかから漏れた電気が流れる(漏電)状態になり、行き先をなくした電気が発熱・火花となって出てきたと考えられます。
ではなぜタブから火花が出たのか、それは行き場をなくした電気がもっとも発火しやすい場所が薄い金属板であるタブだったからです。普通にライトが光ったり電動ガンのモーターが回って電気を消費する場合、ライトやモーターが電気を消費するため熱を持ちます。
ところが漏電した場合、ライトやモーターのように電気を消費する場所がありません。このためもっとも電気の通りが悪い場所に熱が溜まり、発熱・火花が発生したと考えられます。
以上のことをご理解いただいたうえでご質問にお答えしますと、通常の使用上においてはセルとセルの極がピッタリと密着するように固定する必要はありません。
セルとセルを繋ぐタブは薄くて不安に思うかもしれませんが、通常の使用であれば電気を通すのにこの薄い金属板でまったく支障はありません。
ただし漏電して電気の逃げ場がなくなると、この金属板から火花が出ます。仮に太くて分厚い金属板に交換しても、やっぱり火花が出ます。もしくはセルが膨らんで、爆発するかもしれません。
ここで重要なのは、いかにタブを太くするかとかセルとセルを密着させるかではなく、絶対に漏電させないように安全を確保することです。
セルとセルを繋ぐタブから火花が出たということは、必ずどこかで漏電しているはずです。ですのでその漏電箇所を突き止め、対策を講じることが今求められていることではないかと思います。
長い説明になってしまいましたので少し分かりにくいかもしれませんが、要はタブは薄い金属板でも大丈夫・極と極を密着させる必要も無いということです。
ただし漏電を改善しないと火花は出続けますので、まず漏電箇所を探すことから始めましょうということです。
もしこの説明で分からない点がありましたら、再度ご質問ください。
南木
Re: プロライトのバッテリー交換中に火花
投稿日 | : 2019/02/10(Sun) 10:58 |
投稿者 | : リョウ |
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返信が遅れてしまい申し訳ございません。
コメントありがとうございます。
原因はやはりショートでしたか...。
肝心のバッテリーは火花が散った時点で怖くなってしまいタブや配線を切ってセルごとにバラバラにしてしまったので、具体的な漏電箇所は分解したものから推測することしかできませんし、もうこのバッテリーは処分するつもりです。しかし、原因がハッキリしたことで次の課題としてやるべきことが見えてきた気がします。
今回は初歩的な質問であるにも関わらずとても丁寧に回答して頂き本当にありがとうございます。大変助かりました。
Re: プロライトのバッテリー交換中に火花