電ハンの発射音を重厚な音にしたい
投稿日 | : 2020/11/17(Tue) 20:03 |
投稿者 | : マルクス |
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ハイキャパEをそれなりにカスタムして使用していますが、発射時のウィポポポという音をもっと重厚な感じにしたいと思っています。
サプレッサーを付けてみたりスプリングを数種類交換しみたりもしてみましたが特に変化はありませんでした。
この音を変える方法などあればご教示いただけないでしょうか。
Re: 電ハンの発射音を重厚な音にしたい
投稿日 | : 2020/11/17(Tue) 22:57 |
投稿者 | : 南木 |
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マルクスさん、こんにちは。当サイトの管理人・南木です。
電動ハンドガンの発射音は、どう頑張ってもウィポとかウィポポポという感じになってしまいますね。この発射音を重厚にするのは、かなり難しいと思います。
ただわたしの経験では、M10(マルイ)やM11(マルゼンのイングラム)の極太サイレンサー(サプレッサー)が、重低音の響く重厚な発射音でしたので、電動ハンドガンでも同様のサイレンサーをつければ、もしかすると音が低く重くなるかもしれません。
さすがにM10・M11用のサイレンサーは太すぎて拳銃に合わないので、同様の構造のサイレンサーを自作してみられるのはどうでしょうか。
M10やM11系の極太サイレンサーは、市販されているエアーガン用のサイレンサーと違って中に吸音材(スポンジ)が入っておらず、輪切りのリングを並べた構造となっています(実銃用のサイレンサーと同じ構造ですね)。
どのような構造か想像できない場合は、「拳銃 サイレンサー 構造」で画像検索してください。どのような構造か、画像で見て分かると思います。
同じような構造のサイレンサーを拳銃に合うサイズで自作すれば、もしかすると発射音が重厚になるかもしれません。
ただしあくまで予想なので、本当に重厚になるかどうかは試してみないと分かりませんが。
わたしにはこれくらいしか方法が思い浮かびませんが、他に良い方法があればわたしも教えて欲しいですね。どなたかご存知の方いらっしゃったら、情報をお寄せください。おねがいいたします。
南木
Re: 電ハンの発射音を重厚な音にしたい
投稿日 | : 2020/11/18(Wed) 09:28 |
投稿者 | : マルクス |
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回答いただきありがとうございます。
やはりなかなか難しそうですね。
ウィポ音については個人的にはサプで多少は変えれるかもと思ってますが
ウィポ音自体はシリンダー側じゃないかな〜と思ってます。
バレル側の機構は長物と大差なくサプで音は変わりますが、吸気時の動作によるもの?ではないかと思っています。
ピストン側もいじりつつ色々と試してみたいと思います。
Re: 電ハンの発射音を重厚な音にしたい
投稿日 | : 2020/11/18(Wed) 22:23 |
投稿者 | : 南木 |
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マルクスさん、こんにちは。南木です。
重厚な音に関係ないので書きませんでしたが、ウィポ音について詳しく書きますと、ウィ音とポ音に分かれます。
まずウィ音は、モーターと動力が伝わる四つのギアが回転する音となります。モーターと四つのギアのみで(ピストン無しで)メカボックスを組み立てて通電させると、ジャーというモーターとギアの回転音が聞けます。
ピストンが無い状態だとジャーという音になりますが、ピストンを組み込むとギアにメインスプリングの強い圧力が加わるため、ギュイという音に変わります。さらに銃を組み立てグリップを握ると音が変化し、ウィという聞き慣れた音になります。
スタンダード電動ガンでも、ピストンが無い状態だとジャーという音になるのは同じです。ただしスタンダードはモーターとギアの回転が低い・ギアの数が一枚少ない・各パーツの質量が大きくて音や振動の吸収性が高いなどの理由から、ピストンを入れて組むとギュという低い音になり高音が発生しません。このため電ハンのような情けないウィ音は聞こえない訳です。
ポ音は、銃口から弾が出た際の気圧差(バレル内と外気圧の差)で発生する音です。スタンダード電動ガンはシリンダー容量が大きく、またメインスプリングの力も強いので、バレル内の気圧を高くしてBB弾を高初速で発射することが出来ます。
このバレル内の気圧が高いために、スタンダードでは弾が出た際の発射音が「バッ」と高く大きい訳です。ちなみにスタンダードでは、シリンダー容量を増やすかバレルを短くすることで、さらに弾の発射音を大きくすることができます。
ところが電動ハンドガンは、シリンダー容量が少ない上にスプリングの力も弱いので、「バッ」という力強い音ではなく「ポッ」という貧弱な音になってしまう訳です。シリンダー容量は増やせず、スプリングも強化できず、バレルもこれ以上短く出来ないので、ポ音を改善するのは難しいのです。
ただしウィ音を小さくすることは(理論上ですが)可能です。方法は二つ。
まず一つ目は、メカボックスの質量を増やす。モーターとギアの回転を低くしたり、ギアの数を一枚少なくすることは不可能ですが、メカボックスに鉛を貼り付けて質量を増やすことは可能です。
ただ、メカボックスに鉛板を貼り付けるには、フレームのグリップ部分を肉抜きして空洞を作らないといけません。この空洞を大きくしすぎるとフレームが割れるため、正直効果が分かるほどの鉛板を貼り付けるのは難しいと思います(だから理論上です)。
もし鉛板を貼り付ける場合は、メカボックス-鉛板-グリップカバーが密着する状態が望ましいです。こうすることでメカボックス(モーターやギア)の振動を手の質量で吸収し、より音を小さく出来るようになると思います。
#それでもはっきり分かるほどの効果を出すのは、難しい(というより無理?)と思いますが。
##まだギアに高粘度グリスを塗る方が、音が小さくなるかもしれません。
二つ目の方法は、モーターの回転速度を速めてウィ音とポ音を重ねてごまかす方法。モーターの回転速度が上がると(秒間20発くらい)、ピストンが後退した状態で止まります。この状態から引き金を引くと、駆動音と発射音のウィ音とポ音が同時にします。
基本的にポ音の方が高くて大きいので、ウィ音は重なってほとんど聞こえなくなります。感じとしては、「ポィ」という感じでしょうか? ウィ音が小さくなる訳でも無くなる訳でもありませんが、まあ聞こえにくくなるという意味では小さくなってるといえるかもしれません。
以上二点、ウィ音を小さくする方法について説明しましたが、まあ効果はほぼ無いと思ってください。あくまで理論的には小さくなるだろうという話で、実際に耳で聞いて分かるほどの効果は出ないと思いますので。
今回の説明は重厚な音とは関係ありませんでしたが、こうしたウィポ音のメカニズムが重厚な音を目指す参考になれば幸いです。
南木