M93Rの気密性が後発機より低い最大の理由と解消方法
投稿日 | : 2021/10/05(Tue) 15:30 |
投稿者 | : 次元2014 |
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南木様
次元2014です。ご無沙汰しております。約6年ぶりの投稿です。
前回はUSPのロングバレル化で色々とアドバイスありがとうございました。
その間に世の中が大分変わり、ガスボンベ価格が倍近くになり、今後もガス銃はパワーソースの不安が絶えないと思い、電ハンメインに切り替え、M93Rを買い直しました。
6年前にM93Rを売却処分した理由は、168mm01バレル&パワースプリングの新品カスタム直後は88m/sも出たのに、5ヶ月放置で74m/sにダウンしたからです。
当時、黒の金属チャンバー内をシリコンコークで密閉しても初速回復せず、古い設計の銃だから気密が悪いのはどうしようもないと諦め、USPやM9A1があれば十分と判断し、売却しました。
3ヶ月前に買い直したM93Rですが、ORGAの182mmスーパーパワーバレル(内径6.00mm)を168mmにカットして組込み、現在は初速77m/sで安定しています(メカボックス側は分解してないです)。
前回みたいに放置で初速10m/s以上ダウンしないよう、このM93Rを上手に初速アップするには、気密性確保が問題です。
そこで、M93Rの気密性が後発機種よりも低い最大の理由について僕なりに考えました。
6年前、黒の金属チャンバー内をシリコンコークで密閉しても初速回復しなかった経験があるので、チャンバー内部ではないと考えます。
USP以降のチャンバーユニットは、幅広のABS製で、シリンダーヘッド開口にネジ固定で密着するから、度重なる連射使用で振動しても、両者間はある程度気密がとれると思います。
ですが、M93Rのチャンバーは、幅狭の金属で、シリンダーヘッド開口には固定されず、始めから両者間に若干の隙間があり、この隙間を介してのエア漏れが、度重なる連射使用の振動や他の何らかの原因で大きくなるから、後発機種よりも気密が悪く初速UPしにくいと考えましたが、どうでしょうか?
今度は、黒の金属チャンバーと、シリンダーヘッド開口側との隙間をシリコーンコークで埋めようと思っていますが、連射使用による振動が度重なると結局、塞いだ隙間が簡単に開いてエア漏れ、初速ダウンしそうな気もします。
何かアドバイスがあれば、教えて頂ければありがたいです。
Re: M93Rの気密性が後発機より低い最大の理由と解消方法
投稿日 | : 2021/10/05(Tue) 23:46 |
投稿者 | : 南木 |
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次元2014さん、お久しぶりです。南木です。
M93Rの気密確保ですか、これは結構な難題ですね。わたしもG18Cでチャンバー周りの気密確保でイロイロ実験しましたが、あまり良い結果は出なかった苦い思い出のある問題です。(^^;
まずわたしが考えたM93R(およびG18C)のチャンバー周りの問題点は、以下の3点です。
1.チャンバーとシリンダーヘッドが固定されていない(隙間ができる)
2.HOPパッキンとチャンバーの間がブカブカ(隙間ができる)
3.バレルロックリングの固定と比べ、保持力が弱い
いずれもUSP以降の機種では改善されてる問題なので、逆に言えば改善されて無いこれらの問題が複合的に絡み合って初速を下げてるとしか思えませんよね。
1.は写真の緑○印にある隙間問題ですが、まさに次元2014さんが今回解決しようとしてる問題ですね。わたしの場合は、チャンバー側面に穴を空けさらにシリンダーヘッド(黄○印)にある突起とを結ぶ金具を作って固定しました(別写真黄パーツ)。
ただ、G18Cと比べるとM93Rの突起は小さいので、この方法は無理があるかもしれません
2.のチャンバーブカブカ問題は、チャンバーが左右張り合わせのモナカ構造なので、モノブロックのUSP以降と比べパッキンの保持力が弱くブカブカになるのは仕方ないと思います。
なのでシーリングテープをHOPパッキン全体にキツく巻くことで、少しでも隙間を埋め保持力を高められるようにしました。特に写真赤○印の空白部分を埋めるTFGリングという商品が発売されていますが、この商品と同じ発想でHOPパッキンのノズル側の斜め部分までしっかりテープを巻けば、パッキンのめくれ上がりを多少防げると思います。
3.のバレルロックリング(写真水色○印)の固定は、まさにUSPのバレルロックリングをG18Cのチャンバーを削って無理やり取り付けようと思ってましたが、マルイのパーツが欠品中で断念。その後USPのバレルロックリングを購入できましたが、そのままお蔵入りです。(^^;
以上がわたしの行った(もしくは行う予定だった)、チャンバー周りの気密確保実験です。ちなみに実験結果は失敗でした。実験方法に問題なかったのですが、欲を出してノズルの押し出し(パッキンとの密着)を強めすぎたところ、逆にHOPパッキンを変形させて空気漏れを起こしてしまいました。
なので欲を出さずに普通に1〜3の改造を行っていれば、気密確保に有効だと信じています。(笑)
ただ10年近く前の実験なので、今ならもっと良い方法があるかもしれません。とりあえずわたしのアイデアを踏まえた上で、さらに良い方法がないか考えていただけたらと思います(他力本願)。
今こちらはコン電のカスタムをどうするかに忙しくて、この程度のアイデアしか出せません。スミマセン。(^^;
南木
Re: M93Rの気密性が後発機より低い最大の理由と解消方法
投稿日 | : 2021/10/06(Wed) 02:04 |
投稿者 | : 佐々木 |
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こんばんは。佐々木です。
私も今M93Rを絶賛カスタム中です。
>欲を出してノズルの押し出し(パッキンとの密着)を強めすぎたところ
これを見て思い出したのですが、僕の持つM93R2丁のうち、シリンダヘッドからノズルが突出する長さに違いがあったんですよね(ほんとに微妙な誤差)
ノズルの突起部分等に特に違いは見受けられなかったので、シリンダーヘッド内のノズルの突起が通過する溝にわずかな誤差があるように思いました(一応2丁とも中古ではありますが現行型)
また、新品のシリンダヘッドを取り寄せようとしましたがマルイさんでは在庫なしでした。
ノズルの突出が若干少ない個体はチャンバーへの突っ込みが甘い(ノズルとチャンバーの間に隙間がある)のでTFGリングを咬ませていくらかはエアロスを防げました。
が、あんなちっこいリングが2200円とか馬鹿げているので次はシールテープでやってみようと思います。
Re: M93Rの気密性が後発機より低い最大の理由と解消方法
投稿日 | : 2021/10/06(Wed) 03:24 |
投稿者 | : 南木 |
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佐々木さん、こんにちは。南木です。
ノズルの突出長さの違いは、個体の差なのでしょうか? 珍しいですが、比べてみないと分からないという点では、もしかすると普通にあることかもしれませんね。とにかく良くぞ気が付かれました!
シリンダーとノズルはロットによって微妙に違いがあるので、もしかすると前の持ち主さんがノズルだけ(もしくはシリンダーヘッドだけ)交換したため、サイズが合わなくなったのかもしれませんね。
なので新品のシリンダヘッドを取り寄せする場合は、ノズルもセットで注文されることをお勧めします。片方だけ交換すると微妙にサイズが違って、空気が漏れたりキツくて動きが悪くなるかもしれません。
TFGリングの代わりにシールテープでも効果があるのか、もしよろしければ試してみた結果を教えてください。ノーマルスプリングでは、たぶん効果がないかもしれませんが。
いや、その前にノズルの耳の部分を少し削れば、ノズルを前進させることが出来ます。もし前進が足りない場合は、試してみてください。
ただし前進させ過ぎるとわたしのように空気漏れを起こすので、二丁を比べて同じようになるよう調整するのが吉かと思います。
南木
Re: M93Rの気密性が後発機より低い最大の理由と解消方法
投稿日 | : 2021/10/06(Wed) 03:41 |
投稿者 | : 次元2014 |
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南木様
貴重なアドバイスありがとうございます。勉強になりました。
[1] 1の問題(写真の緑の隙間)について、「チャンバー側面に穴を空け、シリンダーヘッドの突起とを結ぶ金具(別写真黄色パーツ)を作成し、シリンダーヘッドと金属チャンバーとが離れないように両者を固定」という方法は、参考になります。
元々存在するシリンダーヘッドと金属チャンバーとの隙間に、例えば丁度の厚みのプラ板を挟んで隙間をなくして上で、上記金具で両者が離れないようにすると思うのですが、難易度が高そうなので、この問題の解消法は、もう少し検討してみます。
[2] 2,3の問題について、僕は6年前同様、(1)HOP固定、(2)分解が相当大変になる、という2つのデメリットを甘受した上で、チャンバー内にコニシのバスボンドQ(シリコーンコーク)を埋めて気密化しようと思ってます。
[3] コン電のカスタムで忙しいとのことで、ちょっと脱線しますが、僕のSCORPION Vz.61のカスタムを報告します。
(1)ORGAの内径6.00mmスーパーパワーバレル(元は182mm)を168mmにカットして組込み。
(2)メインスプリングはPDIの0.7Jスプリングに交換。
(3)チャンバーパッキンは、コニシのバスボンドQでバレル末端に接着(気密化)。
(4)インナーバレルと、チャンバーのプラパーツとの隙間には、タミヤの2色混合パテの一方の色のパテ剤を封入して気密化(硬化しないので、分解の手間はたいして増えません)。
現在手元にあるSCORPIONは、2年前に新品購入、カスタムしたものですが、HOP中間で今も初速93〜95m/s出てます。
まだ1000発も撃ってない状態ですが、長期放置でも、初速は全く落ちてないです。
まだORGAの内径6.00mmバレルがなかった頃、PDIの強化スプリングと01バレルとの組合せでSCORPIONの最適バレル長を実験したことがありますが、242mm、182mm、168mmの3つで、最高初速は168mm01バレルでした。
168mmという数値は、M93R用の銃口ギリギリ長さの01バレルを流用しただけです。
HK45のカスタム依頼時に、モケイパドックのカスタム担当者にパワーUPについて色々聞いたら、以下の趣旨の回答でした。
「電動ハンドガンで最も初速を出せるのはUSP。
USPは加速シリンダーで容量が少ないが、バレル長とのバランスがよく初速高い(バレルが短くても瞬発力がある、ような感じのことを仰っていたように記憶してます)。
フルシリンダーでロングバレル化しても、電ハンのシリンダ容量では初速はあまり上がらない。」
なので、コン電も、シリンダー容量が大きいとはいえ、ロングバレル化しすぎても逆効果なんだな、と思いました。
Re: M93Rの気密性が後発機より低い最大の理由と解消方法
投稿日 | : 2021/10/06(Wed) 22:15 |
投稿者 | : 南木 |
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次元2014さん、こんにちは。南木です。
昔のパーツを探したら、チャンバーとシリンダーヘッドを結ぶパーツが出てきたので写真を掲載します。
パーツはアルミ製で、厚みは1mm。ネジ穴が二つあるので、どうも純正カバーのネジ穴も使って止めていたようです。このため純正カバーは、取り外して使う形式だったようです。
#左右二つあるはずが、一方は紛失して無くなってました。
このパーツは、あくまでチャンバーとシリンダーヘッドを固定すれば初速の低下を防げるだろうというテスト目的なので、正直二つのパーツがしっかり固定さえ出来ればこの形(自作パーツ)にこだわる必要はないと思います。
というより、もっと簡単で楽な方法があれば、断然そちらの方が良いと思います。なので急いで試すより、より楽な(そして確実な)方法を探す方が良いと思います。
前回ご質問をいただいたとき、確かシリコーンコークでチャンバー内の気密化を行う方法を紹介していただきましたね。そのときも除去が大変と書かれていたように思いますが、シリコーンコークではなく剥がせるボンドで試すのはどうでしょう?
電拳の気密カスタムでもグリスの代わりに使えないか試しましたが、グリスとほぼ同等の気密確保ができました。ただボンドを剥がすのが大変で、これならグリスの方が楽でいいとボツになった案件ですが、シリコーンコークより剥がせる接着剤の方がまだ楽に剥がせるのではないかと思いましたのでご提案させていただきます。
電拳の気密カスタム
http://den-ken.net/kaizou/jhan110.html
剥がせる接着剤は100均でも売られているので、まずは安い材料で試されることをお勧めします。
コン電の情報、ありがとうございます。やはりチャンバー周りの気密確保は重要そうですね。いただいた情報を元に、わたしもチャンバー周りの気密確保を考えてみたいと思います。
南木
Re: M93Rの気密性が後発機より低い最大の理由と解消方法