最新機のHK45の初速がハイキャパE,M9A1,USPよりも遅い原因?
投稿日 | : 2021/10/29(Fri) 15:23 |
投稿者 | : 次元2014 |
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南木様
次元2014です。前回は「シム調整&モーター位置調整」の件でありがとうございました。
HK45発売から2年以上経ちますが、最新のHK45の初速が遅い理由について、多くの方が興味を持っていると思います。
簡単化のため、設計が古くチャンバー気密確保が難しいG18CとM93Rは、ここでは除いて考えます(チャンバーがモナカ構造で隙間が多い上にシリンダーヘッド前面に固定されず、両者間の隙間からのエア漏れ解消が困難)。
チャンバーの気密が取れるUSP以降の機種で比較します。
新品箱出しの初速(弾は0.2g)で比較すると、電拳のレビューでも、ハイキャパE、M9A1、USPは70〜72m/sぐらい出るのに、HK45は67〜68m/sぐらいしか出ず、約4m/sぐらい遅いです。
初速が遅いのは初期のロットだけ、という訳ではないようです。
なぜHK45は、最新なのに、先発機よりも初速が遅いのか、僕なりに考えてみました。
まず、電動ハンドガンの構造上、以下2つのエア漏れは、完全には防げないと思います。
(1)ノズル後方へのエア漏れ
(2)ノズル先端から吹き出た直後のエアの一部が、BB弾の押し出しではなく、マガジン側へ逃げてしまう
(1)のノズル後方へのエア漏れは、どの機種も構造的にほとんど差がないように見えます。
(2)のエア漏れに関して、HK45のノズル先端(断面)は、USPのような完全な円形ではなく、マガジン側が削られています。
USPやM9A1の完全円形なノズル先端なら、理屈的には発射時にBB弾の後ろに密着すると思います。
HK45のノズル先端だと、ノズルバー摩耗でノズル後退量が減っても、押し上げられるBB弾に対してノズルが邪魔になりにくい分、給弾不良を起こしにくい利点がある反面、発射時にノズル先端がBB弾に密着せず、ノズル先端から吹き出たエアの一部がマガジン側へ逃げ易く、パワーロスすると、はじめは考えました。
ですが、これが理由なら、ハイキャパEも初速が遅いはずです。
パーツリストを見ると、チャンバーユニットのパーツのみならず、ノズル系統のパーツも、HK45とハイキャパEとでパーツ番号が同じで、同じパーツのようです。
HK45もハイキャパEも、フルシリンダーで、バレル長は7mm程度の違いです。
HK45とハイキャパEでは、これだけパーツが共通で構造が近いのに、なぜ初速が約4m/sも違うのか、ますます分からなくなりました。
南木様のご意見をお聞かせ願えないでしょうか?
HK45は、ハイキャパEやM9A1と比べ、グリップが握り易く、セミフル切替も容易で、分解が簡単です。
ハイキャパEは、グリップ断面が四角く、長時間握ると、表面の突起が掌に食い込んで痛く、この問題は解決困難です。
それが嫌でハイキャパEは売却済でして、個人的には一番使い易いHK45をメイン・ウエポンにしたいと思ってます。
グリップ底のネジ2本を外すだけで、グリップ背面が外れてギアが露出し、摩耗の確認やグリス補充ができる点は、USPよりも優ります。
しかも、LAYLAXから内径6.00mmで130mmのサイレンサ仕様のロングバレルユニットが発売されたので、このバレルをベースにHK45でもっと初速を上げたいので、お伺いしました。
Re: 最新機のHK45の初速がハイキャパE,M9A1,USPよりも遅い原因?
投稿日 | : 2021/10/29(Fri) 22:51 |
投稿者 | : 南木 |
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次元2014さん、こんにちは。南木です。
HK45の初速が低いのは気のせい(もしくは固体のせい)だと思ってたのですが、他の人の個体も初速が低いみたいですね。
USP以降の機種はどれも初速70以上出るのに、HK45のみ70m/sを切る数値とか。どうなってるんでしょう?
説明していただいた文を読んでも、また実際に分解・組み立てをした感じからしても、特に初速が下がるような(下がりそうな)点は見当たらないですし。不思議です。
そこで手元にあるノーマルHK45の初速を計ってみたところ、平均69.6m/sの数値が出ました。箱出しより初速が高くなってるのは、分解・組み立て記事を作成したときにグリスの塗り替えを行っているからだと思います。
コン電のmod.mも箱出しの初速は77.3m/sと低かったですが、グリスの塗りかえで81.2m/sまで回復した例があるので、HK45もグリスの塗り方が悪くて箱出し初速が低いのではないでしょうか?
手元のHK45は初期ロットなので二年と半年が過ぎてますが、購入時に計測したときの室温は17度でしたが現在は21度と少し高めなので、スプリングがヘタった分だけ気温が高くてパワーが出るはずなので、差し引きゼロになると思います。
ただ、この二年と半年はまったく手入れをしてない(箱に入れたまま眠ってた)ので、もしかするとちゃんと手入れをすれば70を超える数値が出るかもしれません。
ということで、わたし個人としては「最近のマルイは、グリスの塗り方が成ってない」というのが理由ではないかと思うのですが、どうでしょう?
南木
Re: 最新機のHK45の初速がハイキャパE,M9A1,USPよりも遅い原因?
投稿日 | : 2021/10/30(Sat) 01:02 |
投稿者 | : 次元2014 |
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南木様
ご回答ありがとうございます。
「南木様が分解・組み立てをした感じからも、特に初速が下がるような点は見当たらず、不思議」、とのことで安心しました。
僕のM9A1とHK45は、共にフルシリンダーで、同じLAYLAXの130mm内径6.00バレルで、同じ強化スプリングを入れ、ベアリング軸受けで連射速度もほぼ同じですが、初速差は約2m/sです(M9A1が85m/s周辺, HK45が83m/s周辺)。
箱出しだと初速差4m/sぐらいあっても、同じパワーアップパーツを組み込んでカスタムすると、初速差2m/sに縮んだので、「最近のマルイは、グリスの塗り方がよくなく、HK45もグリスの塗り方が悪くて箱出し初速が低い可能性」は、納得です。
発射機構のパーツがHK45に最も近いハイキャパEが手元にないので何とも言えませんが、カスタムしても最終的に残ったM9A1との初速差2m/sは、先に書いたノズル先端の形状のせいでマガジン側にエアが逃げ易いため、と考えることもできます。
グリスの塗り方が悪い要因が、箱出し初速差およそ4m/sの少なくとも50%以上を占める気がしてきました。
HK45の発売開始と当時に逆転防止ラッチを複数パーツで折れにくい新型にしてますが、マルイのことだから、ついでにグリスの塗り方は(コストが安くなる方向に)変えたのかも知れませんね。
次元2014
Re: 最新機のHK45の初速がハイキャパE,M9A1,USPよりも遅い原因?
投稿日 | : 2021/10/31(Sun) 00:09 |
投稿者 | : 南木 |
リンク | : https://hobbyjapan.co.jp/armsweb/report/2169.html |
次元2014さん、こんにちは。南木です。
最近のHi-CAPA Eは、箱出しでも初速70m/sを超えることは無いようです。いろいろブログなどを見て回りましたが、この一年以内に購入されたであろうHi-CAPA Eの初速は、どのブログでも60台ばかりでした。
#Armsマガジンの今年3月記事のHi-CAPA E初速も、69.4m/sでした。
これもたぶんですが、グリスの問題で初速が下がっているのだと思います。
では、グリスを塗りなおしたらHi-CAPA Eの初速は71.5m/sくらいまで初速が上がるのでしょうか? そうなると、HK45とは初速がまた2m/sほど開いてしまいますね……。
ほぼ同じ内部構造であるHi-CAPA EとHK45、バレルの7mm差だけで2m/sもの違いがでるとは考えにくいですが、この差は何なのでしょう? 謎です。
南木
Re: 最新機のHK45の初速がハイキャパE,M9A1,USPよりも遅い原因?
投稿日 | : 2021/10/31(Sun) 10:10 |
投稿者 | : 次元2014 |
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南木様
追加情報ありがとうございます。
HK45は、最近ではないですが、僕が購入した2019年9月のセカンドロットで箱出し67m/sぐらいだったと記憶しています。
ほぼ同じ内部構造のハイキャパEと比べ、ご紹介頂いたArmsマガジンの今年3月の記事の69.4m/sとは2m/s違います。
どのサイトを見ても、HK45は初速が低いです。
HK45の方がハイキャパEやM9A1よりも少しでも初速が高いデータは、一度も見たことが無いです。
ハイキャパEとほぼ同じ構造なのに、どうしても、HK45の方が2m/s以上低いと思います。
先月、マルイの修理部門に別件で電話することがあって、電動HK45がハイキャパEなどの他機種よりも初速が低い理由をついでに聞いたのですが、「そんなことはないはずで、どれも初速はほとんど変わらないですよ」といった回答でした。
2019年9月にモケイパドック担当者にHK45カスタムを依頼する際にも、HK45の初速が低い理由を聞いてますが、「原因は分からない。でも、HK45はどの個体も、ハイキャパEやM9A1と比べて初速が低い。USPが一番初速を出せる」と言われました。
ハイキャパEやHK45は、先に書いたノズル先端の形状違いでM9A1もUSPよりもマガジン側へのエア漏れが多く、USPのチャンバーは、M9A1以降と比べて気密が高いからだと思います。
M9A1以降は、HOPパッキン周囲のエア漏れが、バレルとHOPダイヤルとの間の環状の隙間(幅1mmもある)から漏れる流路がありますが、USPはバレル側面には環状の隙間はほとんどなく、チャンバーの気密が高いのだと思います(僕は2色混合パテの一方やワセリンで隙間を埋めるので、カスタムすれば気密は変わりませんが)。
僕は今までガス銃メインでしたが、ガス高騰で、ガスガンのパワー源問題は今後も続くと判断し、ガス銃の大半を売却し、電ハンメインに切り替え、M9A1,USP, M93Rと今年の7月以降に新品を買い直しています。
今年7月に買ったM93Rは(古い設計でチャンバー気密が取れないのに)初速68〜69で「当たりの個体だ!」と喜んでたのですが、8月に買ったM9A1は69.5m/s前後で「おかしい? 2013年末〜2015年に何丁か買ったM9A1は箱出し70m/sは余裕だったはず」と不思議に思いました。
その新品をHK45とほぼ同じカスタムにして、前のレスに書きましたように、M9A1は85m/s周辺になっていますが、グリスの塗り直しは(新品だったから)、交換した軸受以外は特にしていないです。
その後に買ったUSPも、箱出しでは70m/sがやっとで、何発撃っても71m/sとか72m/sといった数値は出なかったです。
HK45発売以降のマルイのグリスの塗り方に問題があるのは、確実だと思います。
次元2014