ハイキャパEとUSPの連射速度低下について
投稿日 | : 2021/11/11(Thu) 13:15 |
投稿者 | : カスタム初心者 |
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こんにちは。
こちらのサイトを知り、ぜひ電ハンをいじってみたいと考え、フリマサイトで中古のハイキャパEと電動USPを手に入れました。
リポバッテリーの導入は今後検討しますが、まずはノーマルバッテリーとLEDプロライトで運用したいと考えています。
ハイキャパEは前オーナーがリポバッテリーで運用していたそうで、スプリングの交換とSBDの取り付けがしてありました。
ノーマルバッテリーでは強化スプリングに耐えられなかったようで動きませんでしたので、こちらのページを参考にどうにかメカボックスを開けてスプリングを純正に戻し、再度組み立てました。
結果としてセミオート、フルオートともに動くようになりましたが、0.2g弾使用で初速が60.3m/s、サイクルが9.3RPSとなってしまいました。
LEDプロライトを使用すると初速が62.9m/s、サイクルが12.3RPSと少し上がります。
なお、メカボックスを開ける前のサイクルは計り忘れました。
また、USPについては0.2g弾使用で初速が65.5m/s、サイクルが11.3RPSです。
LEDプロライトを使用すると初速が66.0m/s、サイクルが14.2RPSと少し上がります。
近所にインドアフィールドがあり、そこでしかサバゲーをする機会がなさそうなので、初速は65m/s程度でも構わないのですが、連射速度はさすがにもう少し出て欲しいところです。
ハイキャパEは極端に遅いですし、USPも箱出し状態には持っていきたいと思います。
考えられる原因などありましたら、お教え願いたいです。
Re: ハイキャパEとUSPの連射速度低下について
投稿日 | : 2021/11/11(Thu) 23:36 |
投稿者 | : 南木 |
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カスタム初心者さん、はじめまして。当サイトの管理人・南木と申します。
電動ハンドガンの世界へようこそ! イロイロ制限の多い電動ハンドガンですが、制限が多いからこそどのようにすれば性能を上げられるのか妄想す……試行錯誤するのが楽しい電動ガンでもあります。
ぜひこの試行錯誤を共に楽しんで頂けたらと思います。
それでは、中古で購入した電動ハンドガンの連射速度が低い問題について考えてみましょう。
まず連射速度(モーターやギアの回転速度)に関連するパーツですが、以下のようになります。
バッテリー・充電器・モーター・配線・メインスプリング・軸受け・ギア。
バッテリーやモーターが中古の場合、本来の性能を発揮できません。モーターもバッテリーも消耗品なので、適度に新品への交換が必要です。
充電器は電圧感知式(デルタピーク式)のオートカットなら良いのですが、オートカットが付いてなかったりタイマー式のオートカット充電器は買い替えた方がよいでしょう。特に電ハン専用のバッテリーは電圧・容量共に低いので、電ハン専用の充電器か充電容量を自由に設定できる充電器を使いましょう。
効率の悪い配線に交換されることは通常無いので、配線に関しては心配の必要はないでしょう。
メインスプリングはカスタム品(社外品)だと連射速度が落ちるので、ノーマルに戻すかカスタムスプリングを切断して調整するのが良いですね(この点はすでにノーマルに戻されてますね)。
軸受けはノーマルなら問題ありませんが、ベアリングの場合はごく稀に油切れや異物混入で回転を阻害する場合があります。ノーマル軸受けなら心配は不要です。
耐久性アップを目的に海外製のギアに交換する人がいますが、回転軸がズレていたり寸法が合っていなくて故障の原因となる場合があります。モーターとピストンとシムを抜いた状態でメカボックスを組み上げ、指でギアを回転させて抵抗が大きければギアの交換が必要です。
つぎにパーツではなく、整備で回転速度が遅くなってしまう原因について以下のことが考えられます。
シム調整・モーター位置調整・グリスアップ。
シム調整を失敗すると、回転速度が低下します。モーターとピストンを抜いた状態でメカボックスを組み上げ、指でギアを回転させて抵抗が大きければシムの再調整が必要です。
モーター位置がズレていると。これもまた回転速度低下の原因となります。特に長く使っている・もしくはカスタムされている固体はズレている可能性があるので、再調整をお勧めします。
グリスが多すぎる、もしくは粘度が高すぎる場合、やはり回転速度が低下します。適切なグリスに塗り直しましょう。
以上、パーツや整備で銃の連射速度が低下しそうな原因について考えてみました。これらの原因のいくつかが複合的に重なって連射速度の低下を招いているかもしれませんので、できればすべての原因に一つずつ当たって、問題を解決していただければと思います。
これ以外の原因としては、フレームが歪んでメカボックスを圧迫しているとか、配線内部で断線が起こりかけてるとか、端子が錆びてたりハンダ箇所が取れかけてるなどのトラブル系の原因があるかもしれませんが、まずはパーツや整備方法から当たるのが順当かと思います。
一度にすべてを改善しようとするとお金がかかりますので、時間が掛かっても一つずつ当たって原因を特定することをお勧めします。
南木
Re: ハイキャパEとUSPの連射速度低下について
投稿日 | : 2021/11/12(Fri) 12:37 |
投稿者 | : カスタム初心者 |
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南木さん
早速のお返事ありがとうございます。
ひとつひとつ細かな試行錯誤の積み重ねなのだなと感じています。
2挺同時には進められないので、まずはハイキャパEについて取り組んでみようと思います。
まず、教えていただいたポイントについてやることなどを整理してみました。
1.バッッテリー・充電器・モーター
充電器は東京マルイ純正のものでオートカットはついているようです。
バッテリーは中古なのでこちらの問題はありそうです。新品を購入する前に2〜5の調整をしてみて、同じバッテリーで差が出るかを確認してみたいと思います。
2.メインスプリング・軸受け
どちらも純正になりますが、軸受けに気になる点がありました。8枚の軸受けの厚みにかなりムラがあります。目で見ても触っても明らかにわかるレベルです。これは交換が必要でしょうか。
3.ギア・シム調整
ギアはセクターギアの摩耗はある程度確認しました。再度ボックスを再度ばらして、モーターなどを外してメカボックスを組み上げ、抵抗を確認してみます。
続いてギアとシムを置いて再調整が必要かも確認します。
シムについて気になる点としては本来のセクターギアに1枚+スパーギアの上に2枚ですと、ベベルギアとピニオンギアがうまくかみ合わないため、スパーギアの上からベベルギアの下のにシムを1枚動かした上にベベルギアの下側の軸受けを厚いものを選んではめてありました。軸受けやシムの追加購入も視野に入れるべきでしょうか。
4.モーター
バッテリーと同じくモーターも劣化の可能性がありますがとりあえず後回しにします。
モーター位置の再調整はやってみます。
5.グリスアップ
グリスはマルイ純正の赤い高粘度グリスと青いシリコングリス、タミヤの接点グリスを用意しています。前回の組み立ての際にはギアの削れた粉末?で灰色になった古いグリスは洗浄して塗りなおしました。
シリコングリスを塗る部分と高粘度グリスを塗る部分については説明のとおりやったつもりですが、1〜4が出来た時点でもう一度試してみようと思いますす。
ちなみにいろうろやってみたい気持ちは大きいのですが、正直な話、組み立て時にメカボックスが全然閉められず爆発してしまい、スプリングは飛ぶわ、ギアは全部外れるわでうまくいきません。そのせいでメカボックスを開けるのが気が重いです。前回は5回以上失敗した上で無理やり押し込んで閉めたのですが、シリンダーの上端に傷がついてしまったり、シールテープでシリンダーヘッドの気密をとっても破れてしまいました。うまく閉めるコツなどもしありましたら教えていただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
Re: ハイキャパEとUSPの連射速度低下について
投稿日 | : 2021/11/12(Fri) 22:20 |
投稿者 | : 南木 |
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カスタム初心者さん、こんにちは。南木です。
2.メインスプリング・軸受け
軸受けの厚みは、あまり気にする必要はありません。シムで調整が出来ますし、もし厚すぎて困るようであれば平ヤスリで削れば良いですから。ただギアの軸がずれるようであれば、この場合は要交換となります。
3.ギア・シム調整
ギアも軸がズレていたり磨耗が酷い場合は交換が必要ですが、そうでなければ交換の必要はありません。シムに関しては純正よりもヨコモのシムセットを購入するのをお勧めしますが、シムもギア同士が接触して困っているのでなければ急いで購入する必要はありません。
メカボックスの閉め方について
これは誰もが通る道で、わたしもしっかり洗礼を受けました。(笑)
特にマイクロメカボックスはスタンダードより小さいため、開け閉めが難しいという点でより苦労すると思われます。そこで簡単にメカボックスを閉められるようになるコツを伝授しましょう。
と言いましても、開けるときの逆手順です。メカボックスに内蔵をすべてセットした後、メインスプリングを精密ドライバー(もしくは細くて硬い物)で上から押さえます。こうすることで振動を与えてもスプリングが暴発しないようにします。
あとはメカボックスの蓋(上部)をシリンダーヘッド側から被せるだけです。スプリングが暴発する危険が無いので、シールテープを破くことなくゆっくり確実に閉めることが出来るでしょう。
ただ、慣れない内は被せるだけでも一苦労。特に片手でマイナスドライバー(スプリング)を押さえていると、もう片方の手で蓋をしないといけませんが、これがなかなか難しい。それこそ、もう一本手があればと思うほどです。
そんなときは、手を増やしましょう。いや、物理的に手を増やすことは出来ないので、足を使います。
床にカッターマットかダンボールを敷き、その上でメカボックスを組みます。そしてスプリングを押さえるマイナスドライバーを、足を使って固定します(押さえつけます)。
そうすれば両手が使えますので、簡単に蓋を閉めることができるようになります。もし精密ドライバーが細すぎて足で押さえるのが難しい場合は、厚めの定規などもう少し大きくて丈夫な物を使ってください。
押さえているメカボックスや精密ドライバーが滑る場合は、敷いているダンボールに傷をつけて滑りにくくするか、別のダンボールをテープで止めて凹凸を作り滑らなくするか、畳やゴムマットなど滑りにくい床の上で行うと良いかもしれません。
この方法はわたしが初めて電動ガンを分解するときに編み出した方法ですが、正直この方法が一般的なのかどうかよく分かりません。他では聞いたことが無い方法なので、もしかするともっと他に良い方法があるのかもしれませんが、とりあえず慣れるまではこの方法を試してみてください。
慣れれば足を使わなくてもメカボックスの開閉ができるようになるので、ご安心を。
南木
Re: ハイキャパEとUSPの連射速度低下について
投稿日 | : 2021/11/13(Sat) 12:38 |
投稿者 | : カスタム初心者 |
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南木さん
まずメカボックス爆発対策ですが、教えていただいたとおり細い棒で押さえて蓋をヘッド側からかぶせることで2回ほどで成功しました。ありがとうございます。
ギアは軸受けの組み合わせをいじってみたところ、スムーズに動くようになりました。どうもギア同士が干渉していたようです。
組み直しの結果としては0.2g弾使用で初速が63.9m/s、サイクルが秒間10.4発と成果は出たがまだ足りないといったところです。
またセミオートが不調になってしまったので原因究明をしてみます。こちらの掲示板にも同じような質問があったので参考にさせていただきます。
取り急ぎご報告です。
Re: ハイキャパEとUSPの連射速度低下について