先日東京マルイ製電動ガンG18Cを購入したのですが、何度やってもマガジンを込めた直後の初弾が出ません。どなたか原因・解決法を知っていませんか？

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　YNさん、こんにちは。南木です。

　説明が長くなりますので、二回に分けて投稿します。(^^;

　G18Cの初弾が不発(空撃ち)になってしまうとのことですが、これはメカボックス(ギア)の構造上の問題であって、残念ながら解決方法はありません。このことは取扱説明書にも記載されており、決して不具合と言うわけではありませんのでご安心を。
　G18Cの場合は取説6ページの右段・「警告・注意」の欄の真ん中辺りに「トリガーを引いても初弾のみ空撃ちとなる場合がありますが、故障ではありません」と記載されています。

　ではどうして初弾が出ないのかというと、これは給弾のタイミングに関係があります。通常の発射サイクルでは、「ピストンが後退 → ピストンの開放と空気の圧縮 → 圧縮空気で弾を発射 → ノズル後退と次弾の装填」という順に銃内部の動作が行われます。つまり引き金を引くと、ピストンが後退した後にスプリングの力で前進し、その前進の力で空気を圧縮して弾を発射。そして弾が出た後に、次の弾を装填して終わりという事です。以上の流れを理解していただくと、弾を装填するのが最後の作業になっているのがわかりますよね。
　マガジンを装着した直後は、チャンバー内に弾が入っていません。ですからピストンが動作しても、弾が出ないというわけです。これが初弾空撃ちになってしまう原因です。

　この動作で注意しなければいけないのは、初弾が空撃ちになるということと同時に、全弾撃ち切らずにマガジンを抜くとチャンバー内に一発だけ弾が残ってしまうということです。電拳の「整備・MAINTENANCE」でも、「かならず最後にセミオートで空撃ちをしてから保管する」と説明しているのは、チャンバー内に弾が残らないようにするためです。もしチャンバー内に弾を残したまま保管してしまうと、次回使用するときにトリガーを引くとマガジンが装着されていない状態でも弾が出て危険です。ですから、全弾撃ち切らずにマガジンを抜いた場合は、必ずチャンバー内に残った弾を出すように心掛けてください。

つづく

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つづき

　ちなみに、必ず初弾は空撃ちになるのかというと、そういうわけでもありません。銃の中には、初弾が空撃ちにならない銃もあります。この原因は、やはり給弾のタイミングに関係があります。先ほどは「弾を装填するのが最後の作業になっている」と言いましたが、実はこの「弾を装填する作業」を行う前に銃の動作が終わってしまう銃があります。そういう銃ではサイクルがワンテンポずつズレてくるので、「ノズル後退と弾の装填 → ピストンが後退 → ピストンの開放と空気の圧縮 → 圧縮空気で弾を発射」という風に、弾の装填が最初に来ます。こういう銃では、初弾が空撃ちやチャンバー内に弾が残るということはありません。

　ではどうしてタイミングのズレる銃があるのかというと、これは様々な原因が考えられるので一概にコレという原因を特定することは出来ません。ちなみにタイミングのズレる原因をいくつか挙げてみますと……。

・スプリングが強い
・グリス量が多い
・グリスの粘度が高すぎる
・バッテリーが弱い
・モーターが弱い

　以上のような原因が考えられます。スプリング・バッテリー・モーターの微妙な強弱や、グリス量や粘度が影響を与えるため、タイミングがズレる・ズレないというのは実際に撃ってみるまでわかりません。最初は正常なタイミングだった銃が、整備をした後はタイミングがズレてしまったりする場合もありますし、その逆も当然あります。また銃は様々な部分が劣化してゆくので、自然とタイミングがズレてゆくこともあります。

　今回の説明ではわかりやすいように、「弾の装填」を最後に行うのが正しいタイミングだと説明しましたが、実際には「弾を装填する一歩手前」という非常に不安定な部分で停止するのがより正しいタイミングであり、ちょっとでもギアが回りすぎると次弾を装填してしまうという状態になってしまうように電動ガンは出来ていたりします。つまり、銃の状態によって「弾の装填」が最後になったり最初になったりするわけで、どちらが正しいとは実際には言えなかったりします。

　最後の方はちょっと難しい説明になりましたが、初弾が空撃ちになるのは決して異常ではないという点と、マガジンを撃ち切らないうちに抜いた場合は弾がチャンバーに残るという点だけを覚えておいてください。

　長々とした説明を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。(^^;

南木

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はじめまして南木さん。初心者の私でも理解できるような丁寧な説明ありがとうございました。(^^

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