今回の実験で使用したAZシリコングリス |
実験結果のまとめ:長期的な性能を考えよう
今回の実験で、なぜ電動ハンドガンを使い続けると再び空気漏れが起こったのか、その理由が分っていただけたと思います。
たくさんのグリスを塗れば確かに気密の確保は出来ますが、使い込むうちにグリスは剥がれ、徐々に気密の確保が難しくなります。グリスを塗る際には、塗る量だけではなく、定着性もまた重要だということです。
ただし今回使用したAZシリコングリスは、シリンダーに使用すると高い定着性を示します。場所に適したグリスを選ぶのも、重要という事です。 |
おまけ:剥がれたグリスはどこへ行く?
今回の実験で、定着性の悪いグリスはすぐに剥がれ落ちることが分かりました。では、剥がれ落ちたグリスはどこへ消えるのでしょうか?
シリンダー内の剥がれたグリスは、圧縮空気と一緒にチャンバー・バレルへ流れるのは分かると思います。そしてノズル内のグリスは、ノズルガイドに押し出されてやっぱりチャンバー・バレルに(右図参照)。
チャンバー・バレルに付いたグリスは、当然初速と集弾性を下げる原因となります。もし初速が安定しない場合は、グリスを疑ってみましょう。 |
ノズルガイドに掻き出されバレルに |
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