4.ピストンリングを広げる
ピストンリングのバリ取りが終われば、次はピストンリングをシリンダーに被せます(上写真参照)。これはリングの外径を広げて、よりシリンダーへの密着力を強めて空気漏れをなくすための作業です。この状態で三日から一週間ほど放置すればよいでしょう。
放置した後にピストンリングを外すと大きめに外径が広まっていますが、すぐに縮んで程よい大きさに戻るので心配要りません。以上で今回の作業は終了です。 |
やってみた効果:なし
上の写真を見ていただくと、作業効果のほどがよくわかるかと思います。以前はバリ部分から無数に光が漏れていましたが、作業後は一切光が漏れなくなりました。これで空気の漏れる穴もなくなりました。
では、さぞかし初速も上がったのではと思われるかもしれませんが、残念ながら初速にはまったく影響はありませんでした。というのも、ピストンリングに残ったバリ程度の小さな穴は、シリンダーに塗布したグリスが塞いでしまうからです。またゴムの復元力が大きいので、広げた外径もすぐに元に戻ってしまいます。つまりこの作業は、行っても違いはないということです。 |
番外編.金属部分のバリ取り
今回はピストンリングのバリ取りを紹介しましたが、実は金属部分にもバリが残っています。上写真はピントが合っていないのでわかりにくいですが、赤○印の部分にバリ(陰になっている部分)が残っています。
もちろん金属部分のバリ取りを行ってもいいのですが、残念ながら電動ハンドガンでは性能に直接関係する部分にバリはありません。だから金属部分のバリ取りは行う必要はないということです。もしどうしても気になる人は行ってもいいとは思いますが、そうでなければ放置していても問題はないでしょう。
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