22.バラセルから組む場合
ここまではバッテリーパックから作る方法を説明しましたが、最後にバラセル(単体セル)から作る方法を説明しましょう。
バラセルを利用するなら、最初からタブが付いている物を使えば、銅板からバッテリーバーを作る必要がなく作業が楽です。
それでは実際の作業ですが、まず二本一組のセルを作ることから始めます。バラセルには両端にタブが付いているので、まずマイナス側のタブをすべて取り外します。その上で、プラスに残ったタブを、別のセルのマイナス端子にはんだ付けします。 |
23.はんだ付け作業の注意点
はんだ付け作業は先ほどと同じ、端子を荒らしたら脱脂・フラックス塗り・はんだメッキ作り・そしてタブのはんだ付けです。
ただしバラセルから二本一組のセルを作る場合、上写真のように逆V字型にセルを組み合わせてはんだ付けを行います。
どうして逆V字型にするのかというと、二つのセルの端子同士を近くすることで、短い距離ではんだ付けを行うためです。
ではどうして短い距離でのはんだ付けが必要かというと、次の説明の上写真を見ていただければ分かります。 |
24.タブがセルを飛び出さないよう
上写真では、はんだ付けした二つのセルを、まっすぐになるようタブを折り曲げています。その折り曲げたタブを拡大したところ、タブはセルの径から飛び出すことなく、内側に収まっています。
このタブが飛び出さないようにするために、短い距離でのはんだ付けが必要で、そのための逆V字型だったという訳です。
タブがセルの径から飛び出すと、他のセルやタブと接触してショートする危険があるので、必ずタブがセルの径を超えないようにしてください。 |